スキー

スキーというスポーツから離れてもうかれこれ10年以上にもなる。

行ってた当時はかなり頻繁に行きまくっていた。

年間滑走で30日越えてる年も有ったのではないだろうか。

それなのに離れた理由は、腰を痛めたからである。

やめた当初は痛さの為それほど未練も無かった。

で、そうこうする内にスキー以外にいろいろと興味を持ってしまいお金をそちらに回すようになってしまった。

気付いてみたら10年以上スキーをやっていなかったという訳である。

最近スキーに良く行く人と話をする機会があり、かなりの浦島太郎状態を味わった。



■最近のスキーヤーは『私をスキーに連れてって』を知らない

古い映画とはいえナンパスキーヤーにとってこれはバイブルでは無いのか?

当時はかなり流行った覚えがある。

何しろこの映画の影響でそれなりにスキーブームが巻き起こったからだ。



カッコイイビンディングの外し方や、

つま先に板を付けたまま前蹴りの容量で板をすくい上げ、そのまま手で受け取るという技や、

片足だけでショートターンを繰り返すと言う技や、



みんなよく真似したものである。

最近はDVDも出てるみたいだが、みんな見ないのかな?

古い映画である&スノボじゃないというダブルパンチが影響か?



カービングスキーというものがある

カービングといえばカービングターンだろう。

これは競技スキーで流行ったターンの時にエッジを雪面に押しつけるようにして、スキーを全くずらさずに遠心力による板の撓みを利用して曲がってゆくテクニックである。

板がずれないのでスピードが出る。

当然高等テクニックである。

ところが最近はカービングといえばカービングスキーの事らしい。

これは、トップとテールの幅が広くひょうたん型のように切れ込んでいる形状を特徴としたスキー板の事だ。

板を傾けるだけで、簡単に曲がりだすという優れものらしい。

つまり誰でも簡単にカービングターンができるものなのか。



■スキーの板が短い

昔のスキー板の長さ選びの基準は身長+10ー20cmてなところだった。

因みに自分が使っていた板は2m7cmだった。

AtomicのARCとかいうやつ。

長い方が高速安定性が良く、それが理由でこの板を選んでいた。

自分はやたらスピードを出すので、それくらいないとバタバタして乗り心地が悪いのだ。

ところが最近の板は1m60cm位が標準らしい。

うぉっ!50cmもショートですか。大丈夫なのか?

と思ったが、現在の板はそれでも高速安定性は問題無いとの事。

うーむ技術は進歩しとるなぁ。

カービングスキーの形状によるものも大きいのだろうが。。。

それにしてもこれくらい短いと持ち運びは楽だろうね。



■リフト券はデポジット制のIDカードである

自分がスキーに行ってた頃は、単にリフト券を見せるかバーコードでピッとやるかであった。

現在はSUICAみたいにデポジット制のカードが導入されているという。

まあ、これはある程度想像がつく。



■サロモン天下は無くなった

昔はスキーといえばテレ東でやっていたSKI Now!

SKI Now!といえばサロモンがスポンサー。

ということでスキーをやる人の中でサロモンはある意味トップブランドのメーカーだった。

どこもかしこもサロモンの板・サロモンのブーツ・サロモンのウェアと全身サロモン状態の人が沢山いた。

ま、自分はATOMICの板にNORDICAのブーツだったりしてたわけだが。。。

ところが最近はサロモンのブランド力は著しく低下し、別の基準で選んでいるらしい。

何の基準だったかは調査不足によりわからなかった。



■リアエントリーブーツは廃れている

サロモンが全盛のころサロモンといえばリアエントリーブーツが主体であった。

その頃はリアエントリーフロントバックルという2大勢力であり、その中でもリアエントリーブーツが猛威を振るっていた。

因みにリアエントリータイプというのはブーツの後ろがパカッと開いてそこから足を突っ込むタイプである。

さらにいうとバックルを箇所が後ろの1箇所のみとなっており、かなり履きやすい。

まあ、後ろが開く長靴を履くようなものだ。

それに大してフロントバックルはブーツの前面であるスネや足の甲のあたりに沢山のバックルがあり、これで全体を締め付けるものだ。

履くのが面倒ではあるが、あの締め付け感がたまらない。



■スノボとの境界線が無い

当時はスノボが滑走できる場所が限られていて、彼らはそこでのみ棲息できたのだ。

理由は『危険だから』という事であった。

ところが、最近はその境界線が消滅しているらしい。

やはり時代の流れによるスノボ人口の増加に逆らえなかったのか。

しかし、以前の区域分けの理由であった『危険』というものは克服されていないので結構危険な場面があるという。



■ウェーデルンはもう無い

これが一番衝撃的であった。

昔はスキーの上達過程の目安として

ボーゲン→シュテム→バラレル→パラレル→ウェーデルン

と技術の階段を上っていったものだ。

ところが、今は技術最高峰であるウェーデルンという技術が無くなっているというのだ。

逆に今スキー場でウェーデルンをやった日にゃ『あ、昔の人ね。』と蔑まれかねないという話だ。

ウェーデルンが無いとすると急斜面等でどうやって速度調節するのであろうか。

まあ、これらもあのカービングスキーとやらが解決してくれるのかも知れない。



とまあ、10年も離れればこのような浦島状態はあり得る事ではあるね。

とはいえ、上記全てが聞いた話レベルであるので、実際は自分がスキー場へ行って見るしかないのであろう。

実はなんとなく興味はある。

いきなり板を履いたらちゃんと滑れるのかとか。

まあ、自転車と同じようにそれなりに滑れるんだろうね。

あ、カービングスキーの特性に慣れなきゃいけないのか。

行くとしたら手ぶらでオールレンタルだ!!