Queen再結成

Paul Rogers加入の一報で恐らくほとんどの方は『なぜにPaul Rogers?』と思った事だろう。

また『なぜGeorge Michaelで無くてPaul Rogersなのか?』という人も多いだろう。

なぜならGerge MichaelFreddie追悼ライブの際に男性でただ一人Queenの曲をちゃんと歌えた実力の持ち主だからだ。

声の方向性が似ていることも有り、Queenに加入しても違和感は無い。再結成の際には最もQueenに近い人物だと囁かれていたのもうなずける。

ところが、フタを開ければPaul Rogersだ。

Firmでの仕事を含め大好きなVoではあるが、全く方向性が違う。

Queenの曲に全く合わないことは容易に想像できる。

Paul RogersFreddieの真似をするとも思えない。

ではなぜなのか?

いろいろ理由が考えられる。

ありがちなものとしては、



George Michaelとスケジュールを含め条件が合わなかった

・Rock好きの2人(Brian&Roger)がRock系のVoにしたかった

・実はこの3人は飲み仲間で一緒に飲んでいたら話が盛り上がった



あたりか。

実は自分はもう一つの理由を推測している。

それはQueenの原点に帰ると言うことである。

原点とは何か。

Queenというのは自己破壊と構築の上に成り立ってきたバンドだと言うことだ。

常に今を見て、そして新しい事にチャレンジし続けたProgressiveなバンドがQueenなのだ。

そう、Hot Spaceまでは。

何しろ今までNo Synthesizersをアルバムに記述していたバンドが、前作The Gameシンセを少し導入したと思ったらHot Spaceでは大々的フィーチャーのディスコサウンドが展開されている(もちろんカッコ良い)。

このアルバム、自分は相当気に入っていたのだが、アルバムの売り上げは良くなかった。

批判も浴びた。

それが影響したのか結局このアルバムでの失敗からそれ以後のQueenは自己模倣しかしなくなった。

『君たちの聴きたいQueenサウンドはこれだろ!』と言わんばかりに。

もし、Hot Spaceが売れていれば我々はもっと違ったQueenを見ることが出来たであろう。

恐らくDrum\'n Base等にも手を出していたはずだ。

話を元に戻すと、今回のPaul Rogersの起用は、自己破壊の発想によるものなのではないかということだ。

絶対にFreddieらしく振る舞えるはずのない人物を起用することで、新たな自己の形というものを見つけようとしたのではないか。

従ってPaul Rogersの歌い方も自分なりのQueenサウンドの解釈をぶつけてくるはずだ。

そう考えると、この再結成バンドに興味が沸いてきた。

自分たちの知っているQueenをどう変えてくれるのかと。。。

どこかに音源は落ちてないものかと思い探し回ったあげく一つのページを見つけた。



ここ

We Will Rock You

We Are The Chanpion

等のMP3ファイルが置いてある。

因みに動画ファイルも置いてあるようだがなぜか見ることができなかった。

下のフレームで上記した曲名で検索をかければたどり着けるはずだ。

割と下の方にある。



これらを聞くとやはり自己破壊をしようとしたのかなと納得してしまう。

本当の所はわからないけどね。